2007/08/08

まつもとさんの話

さっき松本さんから電話が来た。

今日は珍しく早起きをしたらしい。
いつも何時に起床しているのか知らないけど、今日は目覚まし時計よりも随分と早く起きて九十九里の実家の方に帰ったのだそうだ。
九十九里の家は海から至近で、それは長閑な場所だ。
釣りでもしたらのんびり出来る場所だ。
その彼のもとに、彼が住むマンションを管理している不動産屋の社長から電話が来た。
「松本さん、今日、火事騒ぎがあったの知ってる?」
彼のマンションは一度ボヤを出して大変な騒ぎになった事があるのだ。
なんでもその時は下階だか上階に住む韓国人女性がアロマオイルを使っていた際に何かに引火して火事を出したらしい。
でも何故か謝りに来たのは日本人の中年男性だったという事だ。
いろいろあるんだろう。
して、そのマンションで再び火事騒ぎ。
今回の話はすごい。
話は冒頭に戻る。
目覚ましよりも早く起きた松本おじさん、目覚ましのスイッチを切る事もなく出掛けたのだが、この目覚まし時計、相当けたたましい音を発するらしく、彼の居ない家からその音が随分と長い時間鳴り響いていたのだろう。
そこを通った通行人が火事の警鐘と勘違いして消防署に連絡をした。
すぐに消防車5台が駆けつける。
住宅と商店が混在する麻布十番商店街の裏道、周囲は騒然となった事だろう。
消防隊員が彼の家に突入し、火の気の無い部屋の目覚まし時計を止めて帰ったそうだ。
想像しただけで哀れな光景だ。
日頃の消防隊員の訓練は凄まじい。
絶対に素人には真似出来ない。
こんな事の為に訓練しているわけじゃないんだよ、おじさん。
まったく人騒がせな・・・。
もうすぐ還暦のくせに。

先が思いやられる。