2009/03/28

エレクトリック・ベース


まず、ドイツ製ワーウィック社のサム・ベース。
小振りなデザインでありながら結構重い。ブビンガという木材で作られており、音質は硬質でサスティーンが長く、ボディの大きさからは考えられない程のしっかりとした濃密なサウンドを奏でる。
これは割と初期のモデルで、現在売られているモノとは仕様が若干違うし、音色も豊かだ。
つまり自分が持っているヤツが一番良い状態だと言いたいだけである。
販売された歴代全モデルを弾き比べた事があるわけじゃないので本当のところは分からないけれど、それで良いじゃないか。

で、次に、

アメリカ製、フォデラ社の4弦ベース
楽器としてだけでなく、工芸的価値のあるエレクトリック・ベースの最高峰。
年間製造台数も極めて少量であり、使用されている木材も希少価値の高いものが贅沢に使われている。木目の美しさは写真の通り。
今や、世界の銘木の殆どは高級楽器を作るファクトリーの倉庫に眠っているらしく、高級家具メーカーもわざわざ買い付けに来るのだそうだ。
フォデラ社の楽器を駆使する有名ベーシストには、Marcus Miller / Victor Wooten / Anthony Jackson / Richard Bona 等が居る。
特徴としては、プレイした際の反応の早さ、エッジの効いた独特のサウンド、そして何よりも、構えた時のバランスの良さであろう。
5弦モデル以上の多弦ベースが有名な同社であるが、僕は4弦ベースが好きだ。
ギターより弦が2本少ないから覚えやすいと思ってベースを始めたのに、いまさら5弦とか6弦とか、難しい事を練習する気になれない。

要するに、カッコ良く弾けりゃいいんだよ、楽器なんてのは。

DoCoMo P901


これを作った当時、パナソニックのデザイナーの方から、ドコモの携帯電話Pシリーズで着せ替え可能なモデルを投入する、何か面白いジャケットを作って欲しいという相談を受けた。
その時にインスピレーションで、本物のデニムで携帯を作ったらカッコいいかも?と思い、デザインを描き始めた。

デニムに関しては老舗アメカジブランドの社長兼デザイナーに相談してみたところ「おもしろいじゃない、やるよ俺」と男らしく引き受けてくれた。
何故デニムで作りたかったのというと、携帯電話って毎日持ち歩くモノだし、所有する楽しさを提案してみたかったからだ。
デニムは経年変化を楽しむ素材だし、それをデジタル機器に持ち込んでみたら今までに無い、所有するヨコロビみたいな感覚が生れるかな?と考えた。

さらに、中身も外側に合わせてカスタマイズ出来たら、もっと統一感が出て楽しいと思ったので、待受けアニメをオリジナルで作り、着信メロディもオリジナルを5曲用意し、待受け画像はイメージ写真やグラフィックに画像合成エンジンを使って、シリアルナンバーとオーナーの名前などを入れた、オリジナルのモノがダウンロード出来るような仕掛けにした。
これで世界でただ一つの携帯電話という演出を施した。
普段はデジタルな仕事が多い中、リアルなモノ作りと平行してデジタルな仕掛けまで考える面白い仕事だった。

2009/03/23

PDA


米Palm Computing社が2002年に発売したPDA。
Palm Vx
パーム・パイロットは最初に発売されたモデルから歴代殆どのモデルを使ってきたけれど、このモデルだけは別格に素晴らしいデザインだったので、今は使ってはいないのだが捨てずに置いてある。

パームパイロットの中でもPalm Vxだけは、ルイ・ヴィトンやグッチ等からも立派なケースが発売された。
最近ではPDAなんて言葉もあまり使われなくなった。
そもそもこのPDAというジャンルの商品、「アメリカのビジネスマンは皆これを使ってる」という本当だかウソだか分からない情報と共に黒船に乗ってやってきた。
「アメリカのビジネスマン」と聞くと「デキる男」というイメージがあり、これを使えば俺も今日からデキる奴!と男心を擽るのかもしれない。
ブラックベリーもしかりだろう。
PDAのコンセプトは要するに身の回りの情報をデジタル化して持ち歩こうという主旨であり、これまでも数々のメーカーがトライ&エラーを繰り返してきた。
アップル社でもパーム以前にNewtonという佐川急便の人が持っていそうなバカでかいPDAを発売していたし、日本にもザウルスという(今でも有るか)電子手帳が存在するし、インド製のシンピューターなんてのも有った。
パームOSのライセンスを受けて、ソニーでもクリエというPDAを発売していた。
恐らくパーム機史上、最も数多くのモデルを発売したのがソニーであろう。
クリエは既に製造中止になってしまったのだが、最期の方のモデルはゴチャゴチャと色んな機能が付き過ぎて何だかよく分からない機械になってしまっていた。

僕は歴史上PDAの中ではGeneral Magic社が開発した機械が一番面白かったと思っている。
まだその頃はPDAなんて言い方はしていなかった。
彼らはPIC(Personal Intelligent Communicator)と呼んでいた。
当時としては先進的GUIを搭載していたOSであるMagic Cap / Telescriptは、エージェントを駆使し、アイコン化された自分の部屋と仮想都市を行き来しながら各種オンラインサービスを受けられるという画期的なアイディアだった。
そのMagic CapプラットフォームにGraffitiという手書き認識ソフトウェアを提供していたのが、設立されたばかりのPalm Computing社なのである。
両社とも、アップル社をスピンアウトしたメンバーで設立された会社だった。
その後、General Magic社は衰退し、今では企業としてほぼ消滅してしまったのだが、彼らが実現しようとしていたコトは残像としてこの業界に残り続け、満を持して登場したのがAppleのiPhoneだ。

iPhoneが発売されてから、スケジュール管理やメモ等はiPhoneを使うようになった。
そして、歴代PDAの中では最も活用している。
バッテリーの持ち時間が短い事以外は、ほぼ満足。
夏頃に新機種も出るようだし、楽しみ。
日本製の携帯も、それはそれで良いところもあるけれど、こっちのほうが気持ち良い。
世界中のくだらないアプリも沢山あるし。

iPhoneは日本国内のケータイよりも、インターネット的だから楽しいんだと思う。
あんなキャリアに規制されたコンテンツなんかで楽しめるものか!

2009/03/21

精密カッターと精密ピンセット



その名の通り、精密な事をしたくなった時に使う道具。
東急ハンズで売っている。

たまに、苛々するほど精密で面倒な事をしたくなる時がある。
昔はルーペと自作の極細筆で米に絵を描いた事もある。
10粒くらい描いて屋根に向かって投げ捨てた。
捨ててから何か勘違いしている自分に気付いた。

あれは二十歳の頃。
無駄な能力と体力を持て余していた春だった。

2009/03/20

クリーブランドのウェッジ


クリーブランド、57度のウェッジ。
最近はゴルフをやってないけど、何年か前までは仲間としょっちゅう行っていた。
一時はクラブにも随分と凝って、いろんなモデルを試した。
結果、何でやっても変わらないという事が判明して、大変勉強になった。
しかし、このウェッジだけは別格。
何というか、自分に合っていた。
面白いようにスピンが掛かるのだ。
バックスピンでホールに寄って入った時は鼻血が出た。
何故いまビデオを撮っていなかったのか!
何故テレビ局は来ていないのか!
と、今でも後悔する。
またそのうちゴルフを再開したいような気がするけど、波乗りもちゃんとやってみたい気がする。
波乗りには3回ほど行ったことがあるのだが、防波堤でサンダルの鼻緒がすっぽ抜けてこけて後頭部を強打し、サーフィンは危険だと悟ってからは行ってない。

2009/03/19

ステッドラー



仕事柄、メモを取ったり、絵を描いたりすることが多い日常。
なので常に信頼出来るペンを数本持ち歩いている。
シャープペン、ボールペン、万年筆、マーカー等。
このステッドラーのシャープペンは普段メモ書きをする際や、アイディアを思いついた時、手帳に文字や簡単なイラストを描いたりする際に使っている。
あちこちに同じものを何本も持っている。
僕は気に入ったモノ、同じモノをいくつも買う癖があるようだ。
芯は4Bを愛用している。
このペンが気に入った理由は、シャープペンらしくシャープなデザインだから、そして鉛筆デッサンをしていた時代からステッドラーが好きだったから。
そもそも僕の兄貴が鉛筆オタクで、僕が中学生の頃、兄貴は色んなメーカーの鉛筆を買込んできては、あーでもないこうでもないと蘊蓄を語っていた。
兄貴が絵を描いているところは見たことが無いので、彼は文字を書くのに拘っていたのだろう。
しかし、その兄貴、字はもの凄く下手くそだった。

2009/03/16

COPIC sketch



.Tooで出している色彩豊かな染料マーカー。
http://www.too.com/copic/
発色も奇麗だし、物凄い色のバリエーションもさることながら、このシリーズの目玉は自分で色が作れるという事。
310種のインクの中から好きな色を自分で調合出来る、まるで絵の具のようなペン。
自分の色が持てるペンというだけで、ちょっと嬉しい。
筆先(ニブというらしい)も2種用意されていて、ブラシと通常のモノ。
このニブも幾つかバリエーションがあり、好みのモノに交換出来る。
つまり、全身カスタマイズ可能なペン。
絵を描くのが苦手な人は、このペンを使って、まず塗り絵でもやってみれば良い。
だんだん楽しくなって、一から描きたくなってくると思う。
絵は上手に描く必要なんて無い。
目の前にあるモノの特徴を捉えたり、記憶の中にあるものを思い出して描けば良いのだ。
そっくりに描くんだったらデジカメで撮った方が良い。
誰が描いた絵であっても、ミミズが這ったような筆跡でも、
それは立派なオリジナルなのだ。

そして、子供の居る方は、我が子が描いた絵は全てとっておいた方が良い。
僕はある美術館から、子供の頃に描いた作品を収蔵(驚くほど高額で!)させて欲しいと言われ、親に「何でもいいから送ってくれ」と連絡をしたら、「そんなもん全部捨てた」と言われショックを受けた事がある。

2009/03/08

マペット


先日ご披露したキャラクターのマペットが完成した。
ほぼイメージ通りに仕上がり、大笑い。
片方の耳の質感が違うのは、
むかし大怪我をした際に、他の動物の死骸から耳を移植したというブラックジャック的な設定。