2009/03/28

DoCoMo P901


これを作った当時、パナソニックのデザイナーの方から、ドコモの携帯電話Pシリーズで着せ替え可能なモデルを投入する、何か面白いジャケットを作って欲しいという相談を受けた。
その時にインスピレーションで、本物のデニムで携帯を作ったらカッコいいかも?と思い、デザインを描き始めた。

デニムに関しては老舗アメカジブランドの社長兼デザイナーに相談してみたところ「おもしろいじゃない、やるよ俺」と男らしく引き受けてくれた。
何故デニムで作りたかったのというと、携帯電話って毎日持ち歩くモノだし、所有する楽しさを提案してみたかったからだ。
デニムは経年変化を楽しむ素材だし、それをデジタル機器に持ち込んでみたら今までに無い、所有するヨコロビみたいな感覚が生れるかな?と考えた。

さらに、中身も外側に合わせてカスタマイズ出来たら、もっと統一感が出て楽しいと思ったので、待受けアニメをオリジナルで作り、着信メロディもオリジナルを5曲用意し、待受け画像はイメージ写真やグラフィックに画像合成エンジンを使って、シリアルナンバーとオーナーの名前などを入れた、オリジナルのモノがダウンロード出来るような仕掛けにした。
これで世界でただ一つの携帯電話という演出を施した。
普段はデジタルな仕事が多い中、リアルなモノ作りと平行してデジタルな仕掛けまで考える面白い仕事だった。

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