2009/03/23

PDA


米Palm Computing社が2002年に発売したPDA。
Palm Vx
パーム・パイロットは最初に発売されたモデルから歴代殆どのモデルを使ってきたけれど、このモデルだけは別格に素晴らしいデザインだったので、今は使ってはいないのだが捨てずに置いてある。

パームパイロットの中でもPalm Vxだけは、ルイ・ヴィトンやグッチ等からも立派なケースが発売された。
最近ではPDAなんて言葉もあまり使われなくなった。
そもそもこのPDAというジャンルの商品、「アメリカのビジネスマンは皆これを使ってる」という本当だかウソだか分からない情報と共に黒船に乗ってやってきた。
「アメリカのビジネスマン」と聞くと「デキる男」というイメージがあり、これを使えば俺も今日からデキる奴!と男心を擽るのかもしれない。
ブラックベリーもしかりだろう。
PDAのコンセプトは要するに身の回りの情報をデジタル化して持ち歩こうという主旨であり、これまでも数々のメーカーがトライ&エラーを繰り返してきた。
アップル社でもパーム以前にNewtonという佐川急便の人が持っていそうなバカでかいPDAを発売していたし、日本にもザウルスという(今でも有るか)電子手帳が存在するし、インド製のシンピューターなんてのも有った。
パームOSのライセンスを受けて、ソニーでもクリエというPDAを発売していた。
恐らくパーム機史上、最も数多くのモデルを発売したのがソニーであろう。
クリエは既に製造中止になってしまったのだが、最期の方のモデルはゴチャゴチャと色んな機能が付き過ぎて何だかよく分からない機械になってしまっていた。

僕は歴史上PDAの中ではGeneral Magic社が開発した機械が一番面白かったと思っている。
まだその頃はPDAなんて言い方はしていなかった。
彼らはPIC(Personal Intelligent Communicator)と呼んでいた。
当時としては先進的GUIを搭載していたOSであるMagic Cap / Telescriptは、エージェントを駆使し、アイコン化された自分の部屋と仮想都市を行き来しながら各種オンラインサービスを受けられるという画期的なアイディアだった。
そのMagic CapプラットフォームにGraffitiという手書き認識ソフトウェアを提供していたのが、設立されたばかりのPalm Computing社なのである。
両社とも、アップル社をスピンアウトしたメンバーで設立された会社だった。
その後、General Magic社は衰退し、今では企業としてほぼ消滅してしまったのだが、彼らが実現しようとしていたコトは残像としてこの業界に残り続け、満を持して登場したのがAppleのiPhoneだ。

iPhoneが発売されてから、スケジュール管理やメモ等はiPhoneを使うようになった。
そして、歴代PDAの中では最も活用している。
バッテリーの持ち時間が短い事以外は、ほぼ満足。
夏頃に新機種も出るようだし、楽しみ。
日本製の携帯も、それはそれで良いところもあるけれど、こっちのほうが気持ち良い。
世界中のくだらないアプリも沢山あるし。

iPhoneは日本国内のケータイよりも、インターネット的だから楽しいんだと思う。
あんなキャリアに規制されたコンテンツなんかで楽しめるものか!

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